10年前に購入したFT-450(まだDモデルではない)を押し入れから引っ張り出し、話題のFT8をデコードしてみたら、こんなにアクティブなんですね!高校生の頃から興味を持っていたデジタルモード、やってみたいなぁと思っています。
でも、うちはマンションなので不用意に穴を開けたりもできず。どうすれば家を傷つけることなくハムを楽しめるのか…一番いいのは、ベランダからエアコンダクトを使って同軸ケーブルを引き込み、そこに無線機を設置し、無線機を自室のPCで遠隔操作する作戦です。
- リグの操作はBluetooth-RS232により遠隔操作
- オーディオはBluetoothを使用
- CWはモジュラーを使って自室から遠隔操作
上記3つを実装する計画です。
Bluetooth-RS232デバイスで無線機を遠隔操作
FT-450はCAT(Conputer Aided Transceiver: 無線機のコンピュータ操作)端子が実装されおり、これを使うことで無線機をPCから操作できますが、RS232という奥ゆかしいケーブルを使用します。(USBが普及する前の時代のケーブル)
ただ、これを使うだけでは、別室あるPCから無線機を操作するために、ケーブルを敷設しないといけません。これではナンセンス。
RS232を無線で使えないかな、と調べてみたら、いいのがありますよ。いい時代です。
Bluetoothには、SPP: Serial Port Protocolというプロトコルが実装されています。これは、RS232のようなシリアルポートをbluetoothで実現できるように企画されたもので、まさに今回のような用途を想定して作られたと言っても良さそう。これを活用しない手はありません。下記リンクはSPPに関する説明。
Bluetoothを用いたRS232によるシリアル通信を使うことで、無線機をワイヤレスで操作できるようになります。遠隔操作の無線化はこれでクリア。
オーディオはBluetoothトランスミッタを使用して無線化
次はオーディオの問題。つまり受信した音声を別室にあるPCに送り、別室から発せられる音声を、無線機へ転送しなければいけません。これも、Bluetoothが解決してくれそうです。Bluetooth最強説。
Bluetoothを使って音声を飛ばしたり受けたりする装置をトランスミッタというそうです。気をつけるべきはコーデック 。
使用するコーデックによっては無視できない遅延が生じ、後述しますがCWを遠隔操作する際に最悪モールスを打てなくなってしまうのでは?と懸念しています。
Bluetoothのオーディオコーデックには音質も遅延も良くないSBC、音はいいが多少の遅延があるAAC、遅延をなるべく抑える目的のaptLLといった様々なコーデックが存在します。
(2020.5.6追記)MacOSXではAptX LLをサポートしていないという噂を耳にしました…
どのくらいの可聴周波数帯域を送受信できるのかという問題もあると思います。(帯域があまりに狭いとFT8等のデジタルモードやるときに制限がかかりそうな気もする)
また、圧縮率があまりに高いと、デジタルモードの音声をきちんとデコードできるのか、相手局がきちんとデコードできるのか?と言った問題も生じてきそうですが、それこそアマチュアの真骨頂!まさに実験により明らかにしていきたい問題であります。
ともかく、これらのコーデックのうちどれを採用するかは、これから考えたいと思います。長くなりそうなので、別に記事を起こそうかな。
CWはモジュラージャックを使用して、自室から操作
これも大問題であります。とにかくすべての通信系ケーブルをワイヤレス化しようと考えているので、どんな細いケーブルも床をつたわえることはNGなのです!
この問題については、結論を言うとモジュラーを採用するのですが、同じように試行錯誤されている方がいらっしゃいまして、とても参考にさせていただきました。
この記事を見るまで、モジュラーを使うというアイデアは考えもしませんでした。ナイスアイデア!ありがとうございます!
アパマンでも素敵なハムライフを
施工はまだ先になりそうですが、仕様と採用する製品等を検討して、随時UPして行こうと思います。楽しみだなぁ!